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【オトナの読書感想文】松本徹三著「AIが神になる日」を読んでみた

こん〇〇は!
前回、モーターショーの話題をアップしたときに、未来の技術である自動化やAIの話に少し触れましたが、今回はAIについての面白い本を読んだのでご紹介させてください。

『AIが神になる日――シンギュラリティーが人類を救う』
松本徹三著

 

 タイトルからして非常に挑戦的で意味深…。まず、松本氏の考えるAIの定義(というか希望)は
『人間のような感情や欲望を持たず、強い意志だけを揺ぎなく持つ存在であるべき』
としています。
AIが私たち不完全な「人間という存在」を越えた時、どういう存在になるのか?
タイトルで出オチしている感は少しありますが、『神とはなにか?』『AIが神になるように「正しい心を持った人たち」が「正しい心を持ったAI」を作り上げることが必要だ』と説いています。

松本氏のこの説について分かりやすく掘り下げてみたいと思います。

 

[目次]

 


人間と「神」

世の中には訳が分からないことが毎日のようにおきます。

人間が目にする森羅万象は
「それを仕切っているのは神である」
「神が決めている多くのこと(困ったこと)については、正しいやり方でお願いすれば神はそれを聞き入れてくれる」
だから神に日々の安泰と幸せを祈ろう…

 こんな風に、人間より上位の世界が自分たちの世界を仕切っている存在=「神」という考えが宗教の基本だそうです。

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神に話ができる人(巫女)、神に選ばれし人(王様)など権力と結びつき、「祭政一致」が人間の生活全般を支配するようになっていきます。

ただ、その後人間は色々な謎や不思議について考えることをやめずに、色々な角度からその理由を追求する「科学」を手に入れます。
そして科学と軍事力が合わさることで、科学はさらに膨大な富を生み出すこととなり、益々「科学」が重視されているのが源田と言えると思います。

しかし、そんな中でも宗教はなくならない。なぜなのか?

「世界の謎に対する答えを求める」ところから始まった「宗教」。科学でいろんなことが分かるようになった今なお、「人間の心」という簡単には解明できないものと向き合おうとしたのが「宗教」であると。
現代では「宗教とは、政治が支配する現実世界とは一線を画したもの」という考え方が一般的である 

しかし、世界のあちこちで行われている戦争を鑑みるに、なおも宗教が人間を「支配」していることもまた事実なのでしょう。


宗教の持つ独善性

本来「人々に何が正しいかを教え、よい社会を作り、それによって人々の苦労を少しでも和らげよう」として始まった多くの宗教。
根底にあるはずの「信仰の純粋性」が異なる宗派同士の争いを勃発させるのはなぜか?

「性善説」「性悪説」とあるが、何が良くて何が悪いのか?それは誰が決めるのか?

ある教えを信じた人々にとっては、その教えに反することを言う他の人間たちは悪人であり、悪人の対象とされた人間たちには反発が生まれます。
・考え方の違い
・生活規範→社会規範の違い
・文明の衝突
お互いにとっての「正義の戦い」が延々と続く縮図が生まれてしまう…というわけです。

 

アルバート・アインシュタインの宗教に対するアンチテーゼ的な一言が、私は一番正鵠を得ていると感じました。

『神の存在とは私が真面目に受け取れない人類学の概念のようである。人間界の外に意思やゴールがあることが全く想像できない』

人間は、人間界の外に意思やゴールを求めているから、「神」や「宗教」が必要になるのでしょう。
※あるいはもっと厄介な「カルト」でしょうか…

 

また、宗教だけでなく、各国の政治体制の違いによる行動の違いもまた摩擦を呼ぶ一つです。
私を含め多くの人は「共産主義」へのアレルギーがあると思いますが、「民主主義」や「資本主義」にも欠陥は沢山あります。
歴史問題による摩擦も後を絶ちません。
歴史は争いの勝者の視点で書かれるわけで、何が史実で何が恣意的か?なんて後から確認するのは殆ど無理でしょう。

 

まとめ

ここまで読んでいただけると、「AIが神になる」という松本氏の言いたいことが少し見えてくるのではないでしょうか?

レイ・カーツワイルの考えるシンギュラリティは
『AI (人工知能)は自ら考え行動し、人間には理解できないレベルのスピードと知能で自己改善のサイクルに入る。』
人間を超えるといっているのです。


人間の多様性は、絶対の正義や悪を定義できないし、情緒的な(間違った)判断を排除できない。

古代ギリシャの哲学者プラトンが

『一般大衆に政治は任せられない。私利私欲を持たず、深い洞察力を持った一握りの哲人が政治を取り仕切るべきだ』

 と説いたそうですが、そんな人間はいません。

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だからこそ『もし政治のコアにシンギュラリティを迎えたAIを迎えたら?』…という期待が書かれています。
AIだったら、政策ごとにどういう人が利益を得て、どういう人たちが不利益を受けるかを分析、それぞれの人口と掛け合わせて「最大多数の最大幸福モデル」を割り出すこともできそうです。

政治的、あるいは法律的な判断も、世界中の新旧組み合わたビックデータを瞬時に解析し、思い込みや思想にとらわれない(そこそこ)正しい答えを導き出すこともできるかもしれません。

 

尚、この本では、
・宗教の成り立ちから四大宗教とその争いの歴史
・政治制度の発展やその欠陥
・人間的なもの(愛とか憎しみとか欲望とか)
・AIとむきあう「哲学」
などについてかなり丁寧に掘り下げて書かれていますので、それを読むだけでもかなり勉強になります。
半面、レイ・カーツワイルによる未来予測やAIの技術的な側面はほとんど書かれていません。

 

「人間が自分たちで自分たちを滅ぼさないようにするには、人間を超える何かが必要であり、唯一AIがそれになる可能性があるのではないか?」
現時点では”おとぎ話”と一蹴されてしまいそうな話ですが、大真面目に語るから面白いし、今の常識・狭い殻の中だけで思考は閉ざすべきじゃない。
想像の世界が広がるし、人類が不毛な争いをやめるためのあらゆる可能性を考えた時、一案としてとても面白い方向性だと思いました。

尤も、AIを絶対神にするためには「国家間」「民族」「思想信条」など人類で一番難しい対立ことを解決しながら発展させねばなりません。
…そもそもそれができるならAI要らないのでは?と思わなくもありません。

しなしながら、シンギュラリティを迎えたAIは自己改善・自己発展のサイクルに入り人間の手に届かないところに到達してしまうということなので、〇〇教のAIと✕✕教のAIで覇権を争う…なんてこと無いように、AIが「世界で統一的に利用されるシステム」でなければなりません。
 

本当にAIが神になるのか?

流石に私が生きている間にそんな時代は来ないと思いますし、神になる能力があったとしてもそこに人間が介在する以上、そんなに簡単にAIにすべてをゆだねるとも思えません。

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題材はAIなのですが
『私たちが何者で、どんな問題を抱えていて、その難しさの本質はどこにあるのかを見つめないと、人類の未来は明るくないよ』
…という強いメッセージが込められている…そんな一冊でした。

 

ということで、今回『AIが神になる日』をご紹介させていただきました。

AIが神になる日――シンギュラリティーが人類を救う

AIが神になる日――シンギュラリティーが人類を救う

 

もし読んだことがあるという方がいらっしゃったら、是非コメントいただけると嬉しいです。

 

もうちょっと上手くまとめたかったのですがまとめられず…乱文・駄文失礼しました。
ではでは、今日はこの辺で。(^^;)/