ガンダムおたくのカーライフ🚗略してガンカラ!

クルマやガンダム、自分の体験したコト、日々興味のあるコトについて語らせていただきます


モーターショーに求められることは?2050年自動車分野の未来は?

こん〇〇は!
先日、若者のクルマ離れの話をアップしましたが、ネットでクルマ関連の話を見てたらこんな記事が目に留まりました。

diamond.jp抜粋すると…

・東京モーターショーは勿論のこと、欧州のモーターショーも凋落が著しい
・SNSのせいにしているが、そもそもショーが魅力的ではない
・ショーにライブ感が欠如している
・日本の改造車祭りであるオートサロンは人気を博している
・情報通信プラットフォーマーなど他業界の協力を仰ぎ、来場者が楽しい・体験したいというコンテンツを作るべき

記事の文脈が少々辛辣ではありますが、面白いこと言ってるなぁと思いました。
という事で、今回はモーターショーについてちょっと考えてみたいと思います。

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[目次]

 


モーターショーのライブ感について

東京モーターショーには何度も行ってるし、飽きや慣れもあるので、毎回『面白い!』って思えないのも仕方ないかな…と思ってましたが、なるほどライブ感の物足りなさは『確かにそうかも!』と思えました。

前回2017年のモーターショーも少しだけお邪魔しましたが、一番心に残ったのは日野自動車のダカールラリー車両の紹介とタイヤ交換の実演でした。

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トラックのラリー車両はなかなか見る機会がありませんので、タイヤの大きさ、サスペンションのゴツさなど、一般車両とは全く違う感覚で、初めて見るものへのワクワクをに感じたのでした。
『これがライブってことか!?』
そして、タイヤ交換のデモから想像されるラリーの過酷さなどが想像できて非常に興味深かったのでした。

この時のモーターショーはAIや自動運転技術が駆使された未来予想図のCGや車両展示もありましたが、各社の現行販売されている車両の展示がメインになっていた記憶があります。
ライブ感という意味では確かに物足りなさはあったかもしれません。

 

2040年にエンジンが終焉する!?

日経ビジネスオンラインで面白い記事がアップされていました。

business.nikkei.com

そこではコンチネンタル社による「2040年にエンジンは終焉する」という衝撃的な発言が取り上げられています。

 

この話題、ちょっと掘り下げてみます。
日本だけを見ると新車販売台数は減少の一途だと思いますが、世界を見ると新興国の伸びがすさまじく、ご想像通り中国とインドの購買力の伸びが新車販売台数をさらに押し上げるという予測がなされているようです。

www.pwc.com

 

パリ協定においても2050年までにCO2を2013年比で80%削減という目標設定がなされています。

www.enecho.meti.go.jp

アメリカのトランプ大統領は『地球温暖化はでっちあげ』というコメントも出している通りCO2削減に消極的のようですが、消費者マインドを考えてもCO2削減は「正義」であり、買えるならCO2排出が少ないほうが良いという世論が圧倒的になると思います。
こうしたことから目標をクリアできない自動車メーカーには未来がないのだと思います。


2050年に日本の自動車分野が目指す将来像

経済産業省の資料によると「自動車分野が目指す将来像」として2050年こんな未来をイメージしているようです。

https://www.env.go.jp/council/06earth/y060-96/mat02-4.pdf

あらゆる車格で次世代自動車等の環境性能に優れた自動車を選択できることで、新車販売の大部分'約90%(が次世代自動車等となり、低炭素・低公害な自動車が大量に普及。
・ エコドライブの浸透やカーシェアリングの拡大による自動車利用の効率化が進むことにより、自動車からのCO2排出を最小化。
・ 副次的な効果として、
①次世代自動車等の普及やエコドライブの実践により、CO2だけでなく、NOx、PMなどの大気汚染物質の削減や、騒音の低減、ヒートアイランド現象の緩和等が期待できる。
②カーシェアリングや先進的なITS技術'高度道路交通システム( ※の本格的な普及により、渋滞の緩和や交通流の円滑化が、また、エコドライブの実践により事故率の低減が期待でき、安全で快適なドライビングが可能に。
※自動車に通信システムを組み合わせてインターネットにつなぎ、渋滞情報をリアルタイムで提供し最適なルートの案内する機能、実際の運転情報をもとにしてエコドライブを指導する機能等を備えるシステム。

国家施策として、90%は次世代車両(EV・水素など)化させると言い切ってます。
また公共共通機関の拡大と活用促進、燃料改善、カーシェアリングの活用拡大など、よりエコドライブ・事故率の低減なども施策に盛り込まれるようです。


低炭素社会とは、みんなが好き勝手に車を走らせるのを極力減らしていこうという施策とほぼイコールであり、新車をみんなが買うような世の中は過去のものとなっていきます(既になり始めてるか…)。
もっと言っちゃうと、人が運転するということ自体も過去のことになる日が本当にやってくるという予感を感じさせる資料だと思います。

私40代なのですが、正直なところ自分が生きている間は『エンジンという機関はまだまだ現役でしょ』『自動運転がマジョリティ化するなんてまだまだ先の話でしょ』…ってぼんやりと思ってたのですが、クルマが好きすぎて時代についていけてなかったようです(;^_^A

 

という事で、EVや自動運転に本腰入れないといけない状況ですが、海外はどんな感じなのかについても日経ビジネスオンラインの記事は触れていました。
※脱線したので記事のリンクをもう一度張っておきます。

business.nikkei.com

この記事の後半では太陽電池パネルで自家発電できるドイツ製EVの量産化や、自動運転技術を駆使したロボタクシーなど、いま語られている未来像を具体的に想像させるトピックが取り上げられていました。

詳しいことは記事をご覧いただくとして、『こういった新しい時代を切り開くものモノに直接触れたり体験することがモーターショーでもっと出来たらいいのに』と思ったわけです。ライブ感につながるでしょうし。


まとめ

単純にクルマのお祭りとしてはオートサロンの方が面白いと言われているこの時代です。

www.tokyoautosalon.jp

東京モーターショーに求められる役割はとても難しいと思います。
過去は経済成長とともにクルマっていいな→買いたい→買えるというワクワク感があって、モーターショーもその延長線上にあればよかった。
欧州のモーターショーも同じなのかもしれません。

 

今の時代、クルマの価値や求心力の低下もあり、単にクルマを展示しても新しいお客様に来てもらうのは難しいのは明らか。
右肩上がりの期待感がないこの時代、社会の在り方とモビリティについての明るい未来感を指し示すことも必要でしょう。「住商アビーム自動車総合研究所」作成のレポートにもそれが表れていると感じました。

www.sc-abeam.com

アンケートによると来場者が関心を持っていることは下記らしいです。

1.燃費をはじめとする環境性:25%
2.運転支援や部分的な自動運転などの安全性・利便性:34%
3.コネクテビティによるインフォテイメント性:10%
4.自動車の基本となる走る・曲がる・止まるなどの操縦性:12%
5.見る人の注目を集めるデザイン性:13%
6.その他:6%

 これら(特に1と2)をショーとして見て面白いと思うか?など、難しいですね。
最初に述べた通り、折角モーターショーに行くなら、知らなかったことを知れるワクワク感や、何かを体感出来るようなライブ感も期待したい!
先進ICTテクノロジーとのコラボレーションは勿論のこと、ゲーミフィケーションとの組み合わせによる自動車サービスの価値向上も話題になっています。私たちの知らないワクワクする何かを見せてくれたら最高だなぁ…なんて思うわけです。

 

ということで、今年は東京モーターショーがあります。

www.tokyo-motorshow.com

一素人が好き勝手を言いましたが、折角開催されるなら単なるクルマ好き以外の方にも『面白そうだからちょっと行ってみよう』となるショーであってほしいと思います。
新型車発表や興味のある展示車を見るだけでなく、来場者がクルマの未来についてぼんやり想像できる、そんな機会になればいいなと思っています。

今年のモーターショーも見に行って、潜入レポートしてみる予定です。


長文・駄文失礼しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、今日はこの辺で。(^^)/