こん〇〇は!
みんカラでブログを書いてた頃はちょいちょい試乗記をアップしてたのですか、はてなブログでは初です。
と言うことで記念すべき試乗インプレッション第一回目は、話題の新型スープラのエントリーモデルであるスープラSZをレビューしてみたいと思います。
[目次]
どんなクルマ?
昨年(2019年)のトヨタの目玉車種ですのでクルマ好きな方はご存知だと思いますか、BMW Z4とプラットフォームが共有されている兄弟車になります。
新型Z4はまだみたことないのですが、全体的なフォルムは旧型Z4とかなり似ているなと素人目には見えました。
車両の諸元は大体こんな感じ。
スープラSZ
総排気量:1,998cc
エンジン形式:直列4気筒 DOHC ターボ
最高出力:145kw[197ps]/4500rpm
最大トルク:320Nm[32.7kgfm]/1,450〜4,200rpm
ボディサイズ:L4,380×W1,865×H1,295mm
ホイールベース:2,470㎜
車両重量:1,410kg
駆動方式:FR
トランスミッション:8速AT
価格:490万円
数値上だと全幅1,865mmと結構ワイドですが、実際見た感じでは全体的な塊感があって割とコンパクトな印象を持ちました。
クルマの方向性としては、ホンダのタイプR系の「サーキットで走るとめちゃ速い」的なことはあまり目指しておらず、所有する喜びや楽に走らせられて且つ上質な走りの質感を狙ってるように思えます。
20年ほど前に80スープラ(ノーマル)を1日乗り回したことがありますが、直6エンジンのスムーズさと、スポーツカーにしては乗り心地の良い脚が印象的でした。
『果たして90スープラはどうか??』
と言うことで、早速乗ってみます!
内装は?
外見のデザインも大切ですが、自分は常日頃目にする内装のデザインは一番気なるポイントです。しかしながら…今回動画撮影に気を取られすぎていて写真をほとんど撮れておらず動画からのキャプチャになります。
画質最悪ですみませんm(__;)m
ぱっと見の印象は、派手さはなく質実剛健なドイツ車…というかBMWっぽい雰囲気のインパネ周りだと感じます。
内装のデザインはイタリア車やフランス車の様なしゃれっ気が少しほしいところです💧
プラットフォームがZ4と共用という事でドイツ車っぽいのかもしれませんが、巷の新型Z4の内装写真を見るとZ4の方が内装デザインを頑張ってるような気がします。
こちらはスープラのシフト回り。
長距離乗ってみた印象ですと、落ちついたデザインでごちゃごちゃとした主張が目に入らない分、飽きが来ないデザインと言えるのかもです。
走りはどうか?
ファーストインプレッションは『うわ、高級車…』という感じ。
SZはタイヤやショックはそれほど良いものがついているわけではないのに、少し動かしたときの高級感が何となくBMWを動かしているような感じを受けるといいましょうか…ごまかしの効かない基本構造がしっかりしている恩恵でしょうか。
エンジン
2L4気筒ターボの197psなのでそれほどパワーがあるという感じではありませんが、30kgm以上のトルクを1,450rpmから発揮するので低回転域のパワーはかなりのもの。
高速道路での100km/h巡行は8速1,600rpmで走れてしまうのでとっても静か。登坂路でも強大な低速トルクを生かしてぐいぐい登っていき非常に楽でした。
エンジンサウンドは4気筒エンジンのビートが効いたサウンドで、高回転まで回すとかなり気持ちいいです。
後述で動画も貼りましたので、是非動画でご確認ください!
ハンドリング
SZの最大の魅力だと思います。
重量が1,410kgもあるのに、とにかく鼻先が軽く、ワインディングを走ってみてもノーズがくいくい入ってかなり楽しく走ることが出来ます。素晴らしい!!
半面…ブレーキの初期制動がかなり強く最初から割とガツンと効いてしまうのと、抜きのブレーキもスッと抜けずに少々操作しにくかったです。
ブレーキコントロールは少々大味な感じがしてしまい自分的にはマイナスポイント。
上位グレードではもっと良いでしょうし、このSZもパッド交換くらいで改善できるレベルなのかもしれないですが、ブレーキフィールもハンドリングで大事な要素なので、エントリーモデルであっても、もう少しリニア感があるフィーリングだと嬉しいです。
足回り
足回りのしつらえは、ちょっと硬めで結構突き上げがあります。
しかし、タイヤの扁平率が結構大きめ(F:225/50R17、R:255/45R17)なのでタイヤのエアボリュームのおかげか角が取れた硬さに感じました。
タイヤはSZだけがコンチネンタルのランフラットタイヤ仕様なのですが、ほんのり重さは感じるもののそれほど気になりませんでした。
SZはベースモデルなのでショックやタイヤなどにあまりお金かけられてないのか、スープラの上位モデルに対し少し乗り心地は良くないというインプレが散見されます。
自分も乗ってみた感じ…もろ手を挙げて『乗り心地サイコー!』には思えず…500万円するクルマとしてはちょっとどうかなとは思いましたが、普通なら十分乗り心地はいい方だと思います。
スポーツモード
スポーツモードにすると、エンジンのレスポンスアップやステリングの手ごたえアップ、シフトスピードの向上や、よりパワーバンドを使うようなシフトプログラムに変更されます。
エンジン
- アクセル操作時のレスポンスが高まり、アクセルオフ時の減速感もアップ
- 迫力あるエキゾーストサウンドに変化
ステアリング
- ステアリングの手応えが増し、クルマとの一体感が向上
トランスミッション
- シフトタイミングが変化し、より高い回転数を維持
- レスポンスを高め、変速時の心地よいシフトショックを演出
ワインディングをドライブした際にスポーツモードを試してみたところ、ステアリングが重くなって操舵感が増したり、アクセル操作に対してエンジンレスポンスがアップし、楽しくドライブできました。
それでも電子デバイスにしっかり制御されている感じはするわけで、右足にまとわりつくようなエンジンレスポンスや官能感(例えばホンダS2000の様な)があるかと言われると…そういう感じはしませんでした。
まぁ…年式や時代は勿論、目指しているクルマの方向性もよりラグジュアリーでジャンルが違うから当然なのでしょうね。
今回電子制御が介入するような走りは勿論試してないので分かりませんが、前述のトヨタの公式サイトによるとTRCやVSCの介入も抑えられるようです。この辺はサーキットで武器になってくれそうですね。
試乗インプレッション動画作ってみました
今回、折角新型スープラに試乗できたので、初の動画を作ってみました。
つたないところだらけですが、ご覧いただけたら幸いです。
まとめ
最新のスポーツカーに久しぶりに試乗しましたが、その上質な乗り味に驚きました。
変なカタカタ音は勿論しないし、エンジンも4気筒っぽいビートはありつつも全域スムーズ、高回転まで回さないと存在感を表さず、非常に静か。
加えてホイールベースは結構ショートなのに直進安定性が抜群。社内の静かさも相まって長距離運転でのストレスはかなり少ないと思います。
一番の気に入ったポイントは、スッスッと気持ちよく鼻先の入る回頭性。
願わくば後100㎏軽いと尚楽しかったことでしょう。今回、高速・街乗り・ワインディングと色々走ってみて、トルクが強力なのでとても乗りやすいけど、一つ一つの動きに重さを感じたことは否めませんでした。
とは言え、足回りやタイヤの変更でレスポンスは相当アップするでしょうから、今後のチューニングパーツのラインナップも楽しみですね。
という事で、今回は新型スープラの試乗インプレッションをお届けしましたがいかがでしたでしょうか?
スポーツカー冬の時代に、BMWと共同とは言え新しいスポーツカーを出してくれたトヨタには感謝感謝です。
価格的には…
- RZ(直列6気筒:340ps)が約700万円
- SZ-R(直列4気筒ターボ:258ps)が600万円
- SZ(直列4気筒ターボ:197ps)が約490万円
決して安いとは言えず、ネット上では『誰が買うのか?』的なコメントも散見されますが、マーケティング的にはまずは40代以上のクルマ好きのミドル層を狙い撃ちですね。
その後3年落ち~の中古車になってクルマ好きな若者に届いてくる感じになると思われます。
スポーツカーやクルマを走らせることが好きな若い方は少なくはなったと思いますが、twitterなどのSNS界隈を覗いてみると、まだまだクルマ好きな若者は沢山いますし、思い思いの楽しいカーライフが伝わってきます。
今後もそんな若者たちの琴線に触れるような楽しいクルマが出てくることを祈ってやみません。
個人的には…S2000の後継的なクルマがホ〇ダさんあたりから出ると、すっごく嬉しいのですが、皆さんはどうでしょうか?
これが…既におっさんの価値観でしょうか(;^_^A
という事で…
今後も色々なクルマを試乗して好き勝手にインプレッション記事をアップしていきたいと思います。こうご期待!
ではでは、今日はこの辺で。(^^)/