こん○○は!
今回はタイトル通り、久しぶりにタイヤのインプレッション記事をお届けします。
先日、TOYOタイヤPROXES R888R Drift(R888RD) という…一部のエイト乗り以外履いてる人を見たことがない謎タイヤを新品をヤフオクでゲット!
先日の毒蝮ではこのタイヤで走って自己ベストにコンマ1届かず惨敗しましたが…
結論から言うと『そんなに悪くない…と思う』でした。
ブログネタとしてタイヤインプレは書いてて面白いので、早速レビューしていきたいと思います。
[目次]
街乗りインプレッション
新品初転がしの時は
『まあまあ静かだし普通…柔らかいし結構乗り心地いいかも♪』
と思ってましたが、約50㎞程走って一皮むけたころから中々強烈なロードノイズが出てきました。
文字で表現するのは難しいのですが、風を切り裂くような『こぉぉぉーーー』みたいな音。
100㎞くらいの距離なら許容範囲ですが、遠征などで数百㎞走るとなると…自分みたいな長距離運転が苦手な人は疲れてしまいそうです。
乗り心地はハイグリップタイヤの中ではまずまずだと思います。
尤もこのタイヤに街乗りの快適性をもとめる人は殆どいらっしゃらないと思いますが(笑)
サーキットでの使用感は?タイムは出るのか?
サーキット派が気になるこれらの点…筑波サーキット(TC2000)と袖ヶ浦フォレストレースウェイ(袖森)でチェックしてきました。
自分でも阿呆だとおもいますが…
午前中TC2000→午後袖ヶ浦と…筑袖ハシゴ頑張りました。( ̄▽ ̄;)v
TC2000では?
この前週(六連星走行会)、終わりかけのa052で走ったタイムとほぼ同じでした。
- a052 1分5秒419 ※六連星走行会時
Sec1 26.691 Sec2 27.170 Sec3 11.558 Speed 160.166km/h
- R888RD 1分5秒430 ※毒蝮走行会時
Sec1 26.592 Sec2 27.234 Sec3 11.604 Speed 157.549km/h
※上記をロガーで比較したいところですが、前週はスマホ不調でログが取れなかったため比較情報がありません。すみませんm(__;)m
前週の方がコンディションもよく最高速が160.2km/hでていたのに対し、毒蝮走行会にてR888RDで走った時は気圧がちょっと低く157.5km/h。
毒蝮走行会の方が路面コンディションも良くなかったことを考えるとまずまずのグリップ力はあると思います。
a052大きく違うと思ったのは、高速コーナーの弱さです。
a052であればアクセル入れながら曲がっていってくれるコーナー(80Rや最終)にて、フロントが逃げていく感じ。
LAPタイムはほぼ一緒でしたがセクターベスト比較では、Sec2でコンマ2、Sec3ではコンマ3遅かったです。
タイムだけでなく、走ったフィーリングがタイヤが寄れて逃げるような感じがすることも、高速コーナーが弱いと感じる要因だと思います。
袖森では?
2年前の過去ベストと同じくらいのタイムですが、昨年12月にa052で走った時のタイムよりだいぶ遅い結果になりました。
- a052 1分15秒980
- R888RD 1分16秒71(LAPSHOT)
青がa052、赤がR888RDです。
グラフの開始点が合わせられなかったのでグラフの形のみ見ていただきたいのですが、全体的に青い方が突っ込みが出来て減速も出来ていることがグラフから見えます。
自分は袖森の1コーナーと最終コーナーで旋回ブレーキ(ブレーキをゆっくり抜きながらクルマを曲げていく)を使うのですが、特徴的なそのセクションのフィーリングを比較してみました。
R888RDではa052と比べて旋回ブレーキを使いたいコーナーでノーズが入らない…曲がらない印象です。
荷重をかけ過ぎても曲がらないので、ブレーキングと旋回がいい塩梅なところを探りながらの走りになりました。
結果a052よりも少し手前から減速する必要があり、区間タイム差も出てしまいました。
この日のタラればベストは1分16秒37。
前述の通りTC2000からハシゴしての走行なので、タイヤやクルマの疲労も多少考慮する必要があるかもですが、今の自分の実力だとこのタイヤで1分16秒を切るのはちょっと大変そうです。
サーキット走行時の使用感
グリップ感
高速コーナーの件は前述の通りですが、タイヤを縦に使っての全開ブレーキ、コーナー立ち上がりのトラクションは結構いいと思いました。
TC2000のロガーデータで比べてみます。
青がa052での自己ベスト(2018年)、赤がR888RDですが、違いはほとんど見られずデータ上でも鋭く立ち上がれています。
このことからも縦グリップはかなり強力だと思いますが、横方向のGには剛性不足感も相まってあまり強くない印象を受けました。
空気圧設定、減衰設定
自分で使ってみた感じだと、空気圧設定は温間200kpaくらいを狙っていくのがよさそうです。
ラップを重ね220~230kpaまで空気圧が上がったところ剛性感は少し良くなりましたがタイム的には落ちる結果に。正直タレの要素も大きいと思いますので、適切空気圧はもうちょっと検証してみたいところです。
減衰設定はa052使用時と同じ/少し硬め、と試してみましたが、少し硬めのほうがタイヤの感覚がつかみやすく走らせやすいように思いました。袖森での当日ベストも減衰を固めた時に出ました。
摩耗具合
TC2000と袖森の走行後、一番摩耗する左フロントの様子はこちらです。
この日はTC2000で20周(内アタック11週)、袖森で16周(内アタック7周)と結構周回したのでそれなりに削れましたが、消しゴムのように減っていってしまうということはありません。
TC2000と袖森終了後のピックアップはこんな感じ。
総じてピックアップも少なく、使いやすいタイヤだと思います。
タイヤのタレ
TC2000ではアタック2~3周目がグリップのピークで、その後はタイムは当日ベストの0.5秒落ちくらいまで下がりました。
袖森でも結構なラップを周回しましたが、同じような感じでした。
最初の数ラップで当日ベストのコンマ1落ちが出てるので、序盤にピークグリップが来てその後結構落ちていくというのは筑波での使用感と同じ。
袖森では当日ベストが15週目に出ましたが、減衰設定の変更と走らせ方の工夫がハマり、後半にタイムが出た感じです。
参考までにエイト界の雄、エイトリアンさんの感想もご紹介しておきます。
2.0冷感スタートで2.1〜2でベストをアウトラップ2周目に出す、というカンジでやったら普通にうまくいったイメージで、3周目はコンマ5くらい落ちたというカンジです。その後は同じ様なペースで数周走れるってイメージでしょうか。
— エイトリアン@1/24 エイトリアンカップ筑波2000 (@eightlien) 2021年1月4日
気になるお値段、競合候補は?
いつも値段調査にお世話なっている平○タイヤさんの価格表に何故か265/35R18がないので、価格表にある275/35R18をベースに周辺の気になるハイグリップタイヤとのお値段を比較してみました。
- TOYO PROXES R888RD(275/35R18) 30,850円
- DUNLOP DIREZZA Z3(265/35R18) 29,600円
- GY EAGLE RS SPORT S-SPEC(265/35R18) 31,290円
- BS POTENZA RE-71RS(265/35R18) 38,290円 ※比較用
- YH ADVAN A052(265/35R18) 37,700円 ※比較用
※全て税抜き価格
価格的にはZ3やRS SPORT辺りが比較対象になりそうです。
後、価格情報がネットで見つからなかったのですが、タイヤの実力や価格的には265サイズのGERUN051Rも比較対象になってくると思います。
まとめ
a052が買えず傷心状態のまま…勢いでヤフオクで落札したR888RD。
そこそこタイムも出るし、値段を考えたら十分遊べるタイヤだと思いました。
ただし…冬に自己ベスト(大勝利レベル)を狙っていくにはちょっと厳しそうな感じ。
自分が履いたことのあるタイヤで、グリップレベルを比較するとこんな印象。
RE-05D > RE-12D >= a052 > RE-71R > R888RD >= Zestino
※全て265/35R18の場合、個人の感想ですm(__)m
TC2000での大勝利は厳しいので手放しちゃおうかなぁ…と一瞬思いましたが、TC1000や日光などのミニサーキットでも試してみたくなったので、今シーズンはこのまま使ってみようと思います。
最後になりましたが、R888RDのインプレ動画を作ってみました。
結構頑張って作ってみたので…よろしかったら見てください。m(__)m
【RX-8】TOYO R888R Driftサーキットインプレッション【TC2000 1分5秒4】【袖ヶ浦 1分16秒7】
おまけ…
書くかどうか迷ったのですが…最後に気になった点をご紹介しておきます。
こちらをご覧ください。
袖森走行後、タイヤを外してチェックしてみたら、4本ともトレッド面に亀裂のようなモノが入っていました。
恐らく、トレッド接合部だと思いますが、熱が入ると出来てしまうようです。
先人の皆さんの話を聞いてる限り大丈夫の様ですが、あまり気持ちの良いものではありません。
細かい点ですが、気になる人もいると思うので…もしこの記事をメーカーさんが読んでくださっていたら、可能であれば次回作で改善してもらえる嬉しく思います。
ではでは、今日はこの辺で!(^^)/