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【ガジェットレビュー】1万円台の中華製D級アンプが素晴らしすぎる!?「S.M.S.L SA300 」使用インプレ

こん○○は!
2021年初めてのガジェットネタはD級(Class D)アンプで始めてみようと思います。
前回USB-DAC「S.M.S.L Sanskrit 10th v2」の製品レビューをしましたが…

www.slender-g.com

すっかりS.M.S.Lとうメーカーがお気に入りになり、今回は「S.M.S.L A300」というD級アンプを購入しました。

結論から言いますと…
「この値段でこの音と機能…本当に素晴らしい!!」でした。

S.M.S.Lはあまり有名ではないかもしれませんが、本当にいい製品を送り出しているメーカーなので、僭越ながら今回わたしが試したことや感じたことをレポートしたいと思います。


[目次]


「S.M.S.L SA300」ってどんな製品?

増幅動作がD級のプリメインアンプです。
D級増幅についてはこちら説明が分かりやすいのでご紹介しておきます。

ednjapan.com

 

閑話休題。
Amazonの商品説明にはパワーアンプと記載されていますが、プリ入力や音量ボリュームもついております。
出力は40W+40W(8Ω)、消費電力は35W。
プリ部の入力は通常のRCAに加え、Micro-USB、そしてBluetooth5.0による無線入力にも対応しており、今時のデバイスを再生するのに十分な機能を有しています。

USB入力は32bit/384kHzのサンプルレート(PCM)をサポート
Bluetoothはapt-Xにも対応
EQ調整機能もついており好みの音質バランスに調整できるなど色々遊べそうです。

各種操作は付属のリモコンで操作可能。
これだけの高機能にも関わらずAmazonで約1.6万円!

かなり小型で、且つデザインも格好いいのでリビングに設置しても目立たず溶け込んでくれる感じです。
ヘッドフォンアンプとしての機能はないので、ヘッドフォン派の方には選択肢にならないのがちょっと残念!

 

 

開封の儀
「S.M.S.L Sanskrit 10th v2」の時も思いましたが、S.M.S.L製品は箱のプリントがオシャレ。製品プリントしてあるだけなんですが、製品デザインがイケてるので安いのに安物を買っている感じがしないのは好印象。

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説明書は中国語/英語のものがついてきます。

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シャーシのクオリティも中々高い♪

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デザインは以前購入した「S.M.S.L Sanskrit 10th v2」と同じ系統なので、一緒に置いたらバランスも良さそう。パッと見では安物には見えない質感だと思います。

付属品はこんな感じ。

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本体他、ACアダプターとS.M.S.L 社製品共通と思われるリモコンが付属しています。

 

拙宅は接続をこんな風にしています。

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[PC or スマホ or BDプレーヤー]---[Sanskrit 10th v2(DAC)]---RCA---[SA300]---[EntryS(SP)]
もしくは
[スマホ]---BT---[SA300]---[EntryS(SP)]

尚、拙宅では使ってませんがサブウーハー用出力もついており、低音強化も可能です。
この辺の基本設計はとても1万円台のアンプとは思えません💧

リモコンでは、電源ON/OFF、音量調整、ミュート、入力切替、EQ調整が可能です。

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ご覧の通り「S.M.S.L Sanskrit 10th v2」と「S.M.S.L SA300」のリモコンは全く同じタイプ(笑)
「S.M.S.L Sanskrit 10th v2」で使う場合はCボタン押下、「S.M.S.L SA300」で使う場合にはAボタンを押下することで使い分けます。


早速聞いてみた!

まずは…

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[iphone7]---USB---[Sanskrit 10th v2]---RCA---[SA300]---[EntryS(SP)]
の接続で聞いてみました。

ファーストインプレッションは…

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『こいつ…すごいぞ💧』

これまで使っていたA級シングルの真空管アンプと全くキャラは違うのは当前として…1.6万円でこの音質ならこれで上がりで良いのでは…と感じさせる素晴らしい音質。

今度は…こんな繋ぎで聞いてみたところ…
[PC(FriveAudio+USB Audio2.0)]---USB---[Sanskrit 10th v2]---RCA---[SA300]---[EntryS(SP)]

同じ音源とは思えないキレと広がりがあるサウンドで「SA300買ってよかったーー!」って本気で思えました。
これまで育ててきたメインのシステム…今まで以上に使わなくなりそうです💧

 

閑話休題。

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拙宅で使っているスピーカーは「ALRJORDAN EntryS」(能率87db)という比較的低能率なものなのですが、このアンプの素晴らしい制動性能にビックリ!?

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EQ設定無し(DIRECT)だと味付け無しのストレートな音が出るのですが、キレのある透明度のある音質に思わずうなってしまいました。とは言え、DIRECTは少し味気ないので、豊富なEQ設定で好みに味付けして聴くのがこのアンプだと吉かも。

用意されている設定は[DIRECT][TONE][SDB][BASS][S-BASS][ROCK][SOFT][CLEAR]

正直…ピュアオーディオでのEQ設定やTONEコントロールは邪道っていう印象がありますが、夜の小音量でのニアフィールドリスニングには非常に便利!
自分はS.M.S.L社のお勧めと思われる[SDB](S.M.S.L Dynamic Bass)が気に入りました。

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[SDB]はかなりバランスが整っているモードで、手持ちスピーカーとの相性も抜群♪
「EntryS」がモニター系というより音像系なスピーカーであるせいなのか、楽器の音やバンド演奏の生々しさや適度な音場の広がりも感じられる…いい塩梅の表現力を発揮してくれています。

試し聴きとしては以下をチョイスしてみました。

「What’s New? They say It’s wonderful vol.2」

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Jazzのコンピレーションなのですが、ライブ感の再現度が高く特にサックスなどの管楽器の響きが非常にイイ感じ。
正直…このジャンルは雰囲気や音の緩さ・ノイズ込みでBGMとして聴くなら真空管アンプでの再生に軍配が上がるような気はしますが、D級アンプでのノイズの少ないキレがある再生も中々良いものです。

SA300で聴くJazz、非常に気に入っております。

 

「Space Bio Charge」

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こちらは菅野よう子さんの曲を集めたアルバムですが、攻殻機動隊のテーマ曲「Player」など疾走感のある曲とは相性バッチリ!

このアルバムは疾走感のある曲が多いこともありアンプとの相性がドンピシャ、非常に気持ち良く聴くことが出来ます。

 

「中島美嘉 BEST」

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ちょっと季節外れですが「雪の華」を聴いてみました。
「雪の華」は結構録音もいいので、新しいシステムを導入したりした際に自分的なリファレンスとして良く聴いている曲です。

2コーラス目のベース音やアコギ音のキレや分離感・音場感はニアフィールドリスニングならほぼ満点じゃないかと思える感じ。せり出すベースとボーカル、後方にはベルの音が広がる雪の華の世界観がしっかり表現できてると思います。

こういう音の分離が良い録音の場合真空管の少しぼやけた歪みのある音の方もいいなと感じることもありますが、完全に好みだと思います。

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ちなみに自分は…「雪の華」なら真空管アンプで聴く方が好きかも😅


Bluetooth経由ではどうか?

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iPhoneをUSB接続した「S.M.S.L Sanskrit 10th v2」経由での音に薄い幕を張って薄味になった…そんな感じ。
Bluetoothの仕組み上圧縮が入るので音質劣化は仕方なく、音質的な印象は薄く狭いといった感じでしょうか。
簡単に無線でつなげるメリットを有難いと思っておくのが吉かと。BGMとして使うなら十分です。

以前レビューしたNobsound NS-08Pと比べると、ほぼ同様の音質だと思います。

www.slender-g.com

Bluetooth受信側の性能も大切だと思いますが、実際使ってみると音質は送信するスマホ側の性能に大きく左右されました。

iPhone7とiPhoneSE(第二世代)の比較をしてみると、iPhoneSEの方が音がクリア。
両方ともコーデックはAACのはずですが、同じAACでも端末によってコーデック自体の性能差が表れてしまうのかもしれません。

Bluetoothはapt-Xにも対応しているので、新し目のAndroid端末だとまずまずの音が鳴らせるかもしれません(試せてはいませんが)。

 

USB-DACとしてはどうか?

「S.M.S.L A300」はUSB-DACとしても使えます。
自分は専用機を持ってるのでこの機能はほぼ使いませんが、折角なのでチェックしてみることに。

再生にはPC+FrieveAudioを用いて、USB Audio2.0側で96KHzにアップコンバートして試してみました。

接続はこうなります。
[PC(FriveAudio+USB Audio2.0)]---USB---[S.M.S.L SA300]---[EntryS(SP)]

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※ピントがギレン総帥に合ってしまいましたm(__;)m

「S.M.S.L A300」では再生時のサンプリング周波数がLCDに表示されません。
またASIO接続は出来ないようです。

さて肝心の音ですが…専用DACと比べなければ十分に聴けます!
ですが専用DACである「S.M.S.L Sanskrit 10th v2」と聞き比べてしまうと評価一変。
音のクリア・分離・広がり、全てにおいて「S.M.S.L Sanskrit 10th v2」の圧勝。

やはり…

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『専用機のDACチップの性能は伊達じゃない!?』です。
※新ためて「S.M.S.L Sanskrit 10th v2」はとても良い製品だと感じました。

 

とはいうものの…iPhone7を音源として使う

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[iPhone7]--USB--[S.M.S.L Sanskrit 10th v2]---[S.M.S.L A300]---[EntryS(SP)]
の接続であれば音質はいい勝負かも。
専用DACを持っておらず、そこそこの音で聞ければOKという要件なら、「S.M.S.L A300」は十分使える性能を持っていると思います。

残念ながらiPhone7をUSBで直接つないでみたところ音が鳴りませんでした。
「S.M.S.L Sanskrit 10th v2」とは異なり、スマホと直結でのDAC機能はついてないかもしれません。

 

 

まとめ

自分はこれまでA級/AB級アンプしか使ったことがありませんでした。食わず嫌いだったわけではなく手持ちのアンプで十分満足してたからなのですが…
Amazonに出品されている中華製アンプの安さに惹かれて「S.M.S.L SA300」をつい購入(ポチ)してしまい、その性能の高さに本当に驚かされる事になりました。

SA300より性能が良いアンプなんて山ほどありますが、約1.6万円に盛り込まれた機能と性能…国産万4~5円台のモノとそれほど差があるかと言ったら結構微妙な気がしてなりません。

勿論、数か月使った程度では耐久性などは全く分かりませんので、そこはこれから確認することになりますが、国産のオーディオメーカーも中華メーカーの勢いに飲み込まれてしまうのでないか?

世間でさんざん言われてることですが、最近の中華製のプロダクツの性能・品質と圧巻のコストパフォーマンスに太刀打ちするのは大変なこと…

そんなことを何となく考えてしまうレビューになりました。

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Amazonでのレビューを見ると、不具合時のサポート品質の悪さに泣かされた方もいらっしゃる様なので、その辺は安さとのトレードオフなのかもしれません。

自分は購入して3カ月になりますが、幸い不具合は全く出ていません。

「S.M.S.L SA300」は本当に気に入ったので、壊れない限りリビング用アンプとして末永く使っていきたいと思います。

 

ではでは、今日はこの辺で。(^^)/