ガンダムおたくのカーライフ🚗略してガンカラ!

クルマやガンダム、自分の体験したコト、日々興味のあるコトについて語らせていただきます


機動戦士ガンダムの何が面白いのか?を語る #1

こん〇〇は!
ガンダム40周年で盛り上がっている2019年。私もガンダムネタで盛り上がってまいります!
今回はガンカラの本領発揮!ズバリ「ガンダムの何が面白いのか?」を解説します。

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宇宙世紀という設定。

遠い未来、宇宙に人が住むという夢の世界と、実はそれが棄民政策であるという生々しい設定が宇宙世紀シリーズのメインになってます。
地球に住む既得権益者と宇宙で暮らす人々の間での軋轢から戦争が始まるのですが、この設定が人類史の人間の争いをトレースしており、想像のおとぎ話の世界なのに、大人になればなるほどリアリティを感じるのがガンダムの面白さのミソです。

 

[目次]

 
キャラクターのアイデンティティ

特に最初のガンダムは、登場するメインキャラクターすべてがイデオロギーを持ってるのがすごいところ。
ザビ家の総帥であるギレンしかり、キシリアしかり。家の覇権争いに負け閑職に追いやられたランバラルもそうです。
連邦軍も、ゴップ提督、レビル大将しかり、上層部も全然一枚岩ではないし、むしろバラバラ。現場で奮闘するホワイトベースのクル一人一人のもみんなに物事の考え方や信念に違いを与えている。これって本当に凄いことです。
アニメ制作というとんでも無く忙しい仕事の中で、各キャラクターにこれだけ命を吹き込んだ監督はじめスタッフの情熱が凄い!


キャラクターの関係性

これが本当に凄い!思いついたのを全部書くのはキリがないので、ほんの少しだけ挙げてみますと...

・ギレンとキシリアの政治的な覇権争いと確執
・ドズルとゼナの夫婦愛
・ガルマのキシリアへの見栄
・シャアのザビ家に対する怨恨
・ランバラルとハモンの大人の愛
・キャスバルとアルテイシアの兄妹愛と戦い
・ブライトとアムロの確執、それをとりなすリュウ
・カイとミハルの出会いと、カイの覚醒
・心の距離が遠ざかっていくアムロとフラウ
・ミライのスレッガーへの恋心
・セイラとアムロの微妙な関係と戦士としての信頼感
・ララァとアムロの現代の概念では語れない不思議な関係性(ニュータイプ)

さらにこの関係性も物語が深まっていくにつれ変化していく所まで描こうとしています。こういった作り込みがアニメとは思えない深い世界観と広さを併せ持つことになったのでしょう。


セリフの面白さ

ファンには富野節と言われるほど、忘れられない印象的なセリフが多いのが特徴です。それだけではなく、言葉の持つ威力をものすごく意識して演出されていたことは間違いないと思います。分かりやすく直接伝えるのではなく、大人の言葉で『これってどういう意味だろう?』と見る人に考えさせる。こんなセリフが多かったです。
取り上げてたらいくら時間があっても足りないので、私が子供心に印象に残ったセリフを一つだけ。

『ぼ…ぼくが…仇(かたき)。。』
こんな事を主人公に喋らせるアニメは1979年当時、相当斬新でした。


富野監督の価値観

団塊世代の富野監督はスタンスとして戦争に対する強い否定がありつつ、世の中の不条理として認めている感があります。
現場の若者や戦士たちがどんなに頑張って戦っても、一旦は戦争が終わっても恒久の平和は訪れない、争いは常に起こることを一貫して描いている現実主義者だったと思います。

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富野監督は安保闘争などの学生運動盛んだったころのストライクな世代なので、学生が暴れて官憲に押さえつけられるような経験も肌感覚として染みついていると思います。ガンダムの世界観には安保闘争がエッセンスとして加わっている...という解釈する方もいるほどです。
ガンダムは元々子供用アニメだったはずですが、子供達にも遠慮せず現実の不条理をストレートに見せた点が...大人になった今だからこそ感じる本当に凄いところです。

 

男と女

富野監督は男と女について相当強い思いがあると思います。

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劇中こんなセリフがでてきます。
アムロ『悔しいけど、ボクは男なんだな』
ララァ『私は、女としての節を通させてもらうのです。』

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Zガンダムにはもっと男・女を意識させるセリフが沢山出てきますが、どれも男と女の違いを強烈に感じさせるものです。
最も強く感じるのは女性への強い憧れです。
富野監督の描く女性キャラの特徴をあげると
・主義主張、思いが強い
・愛情深い(憎しみも)
・たくましい
・人として優しい
という感じて薄味のキャラはほとんどおらず、人間味が際立つ印象。
ご自身が本当に好きな(理想の)女性を描いてるのだと想像しますが、自分の女性のタイプを自身の作品で表現するというのは...私の様な凡人感覚だと相当気恥ずかしい感じます。

そういった丸裸の感情を前面に描くことで、キャラ一人一人が生き生きしてて、私たち観た人の心に残る人物になっているのでしょう。

 

物語としての面白さ

前述の通り、練りに練られたキャラクターたちが、宇宙世紀という架空の世界で自分の人生をたくましく生きながら骨太の話を紡いでいく、これがガンダムの面白さの一つでしょう。

TV版の初代ガンダムは作画崩壊シーンがとても多く、若い人が見るには相当辛い感じになっていますが…私は今年になって全話見直しました。

劇場版ガンダム3部作は言い尽くせないくらい好きなんですが、やはりTV版の方が参考にしたといわれている「十五少年漂流記」の冒険感が強く出ています。

また、各エピソードのの面白さ(キャラクター同士の確執や変化)や話の本線と直接関係のないエピソード(「ククルスドアンの島」とか「時間よ、とまれ」…etc)を丁寧に描いているため、結果作品としてはTV版の方が世界の奥行きが広く、キャラの生きざまがリアルに訴えかけてくる印象を持ちました。

最近、Youtubeで公式のガンダムチャネルも開設されましたし、初代ガンダム、最初の数話だけでも体験していただけれると古参ガンダマーとしてとても嬉しく思います。

 

勢いに任せて好き勝手に書いてみましたが、モビルスーツの話までたどり着けませんでした😅

ということで、次回はリアルティの追及やモビルスーツについて語りたいと思います。
『キミは生き残ることができるか?!』